マニュアルを見ながら仕事を覚えます
障害者支援施設「にじ」の就労移行支援を利用していらした元「にじ」利用者のWさん。
令和3年1月4日から、新たな職場である、別府市の大分県厚生連 鶴見病院に出勤となりました。
人生初めての事務職、情報管理室勤務です。
先輩職員の方から仕事を教わるWさん
仕事の説明をしていただき、マニュアルを見ながら、2台のパソコン画面に向き合います。
「頭から湯気が出そう・・・」そんな言葉をつぶやきながら、真剣に取り組みます。
Wさんは、約4年前に、病気により両下肢と排泄の障がいを負うことになりました。
病院と「にじ」でのリハビリを経て社会復帰されました。
現在、移動は車いすを利用して勤務しています。
「にじ」入所中の就労移行支援のプログラムで、ご自身の病気や障がい、仕事にあたって配慮していただきたい点などをまとめた資料を作成しました。
その資料を持ち、職場の上司の方に説明をさせていただきました。
上司の方にWさんご自身で障がいの説明をされました
「私が心がけていることは、今の身体機能を受け入れて、気持ち的には健常時と変わらずに生活するようにしています。歩行練習を継続し、車いすの使用が当たり前にならないように注意します。」と決意表明をされました。
上司の方々も真剣に聞いてくださいました
その言葉に対し「今はデスクに椅子を置いていませんが、いつでも椅子を置きますから、がんばってください。」と上司の方から温かいお返事をいただきました。
約4年ぶりの社会生活の始まりです。冷たい冬の風が吹く令和3年の1月、職場の方に温かく迎えられ新しい道へ踏み出したWさん。お仕事頑張ってください!