10・11月に、リハビリテーション部のスタッフを対象とした薬剤勉強会を開催しました。
日々のリハビリテーションでは、患者さまがどのような薬を使っているか、その薬にどのような特徴があるかを踏まえて、リハビリテーションの効果を評価し、適切な支援をおこなうことが、ますます重要なものになっています。
この勉強会は、そのような状況のなか「より実践的な知識共有の場をつくりたい」というリハビリテーション部からの依頼を受けて開催したものです。
別府リハビリテーションセンターには現在、2名の薬剤師が在籍しています。
患者さまへ提供する薬の準備はもちろんのこと、どのような薬を使っているかの確認、薬の使い方の説明、医療チームの一員としてのさまざまな会議(栄養面のサポートや認知症、感染対策)への参加など、多くの職種のスタッフと連携しながら、薬の効果を最大限に引き出し、ひとりひとりに合った薬の使い方を見つけることが主な役割です。
今回の勉強会では、「鎮痛薬(痛み止め)について」「認知症と治療薬について」などをテーマとして取り上げました。
活発に質問が寄せられ、それぞれの患者さまに関する具体的な相談も多く、リハビリスタッフだけでなく薬剤師にとっても非常に有意義な時間となりました。

薬の知識は、患者さまの状態の変化に対する理解や、問題や危険を未然に防ぐこと、そしてリハビリテーションの質の向上に直結する大切な要素です。
今後もそれぞれの職種間で知識を共有し、より良いリハビリテーションの提供につなげられるよう、薬剤師として力を尽くしてまいります。
