別府リハの回復期リハビリテーション病棟では、新人教育の一環として、新人理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が、自分の担当した方に対しておこなったリハビリテーションをふり返るとともに、そのなかで生じた疑問を先輩セラピストにぶつける「新人事例検討会」を開催しています。
この検討会では、スライドや抄録など、学会のようなプレゼンテーション資料を作らずに、日頃使用する「電子カルテ」にあるデータを使って説明をおこなうことで、研究の練習をするのではなく、毎日の臨床の力や考え方を育てることをめざしています。
しかし、こういったスタイルでおこなうはじめての検討会は、どうやってふり返っていけばよいのか、どのようにすれば聴いてくれる人に伝わるのかなど、新人にとっては難しいことだらけです。
そこで今年度から、準備を始める1年目職員に対して、先輩たちが「こうやって発表するんだよ」とお手本を示す機会を作ることにしました。
模範プレゼンテーションをおこなってくれたのは、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士それぞれの先輩。
先輩たちはスクリーンに映した電子カルテを上手に使って、脳画像や、リハビリテーションの目標、介入方法、経過などをわかりやすく説明してくれました。
ひとつのプレゼンテーションが終わるごとに時間をとった質疑応答では、1年目の職員以外にも手を挙げる職員が多く、たくさんの質問や意見、アドバイスが出て、和気あいあいとした雰囲気の中、有意義な時間となりました。
前方の席でプレゼンテーションをしっかり見た新人職員からは、
「先輩たちが日ごろどのようなことを考えてリハビリをしているのか、知ることができました」
「どんな風に発表するのか、発表の流れを理解することができました。」
「抄録やスライドを使わないで発表する形式を初めて見て、自分で発表するイメージが湧きました」
などの感想が聞かれました。
別府リハでは、今後も新人職員が安心して成長できる環境を整えていきます!