障がいを持ちながら働き続けるために、もっとも大切なことの一つに“障がいを理解してもらうこと”があります。
障害者支援施設「にじ」の就労移行支援では、就職活動を想定し、ご自身の障がいを職場の方にできるだけうまくお伝えできるよう「私について」という発表会をおこなっています。
発表会は年に1回実施しており、今年で8回目になりました。
今回は4名の利用者さまが発表されました。
堂々と発表されています
発表の内容は
・自分にはどんな障がいがあるのか
・障がいがあって頑張っても難しいこと
・配慮があればできる仕事 など…
発表会資料はご自身でまとめていただきますが、うまく進まない場合や資料作りに行き詰ったときには、スタッフが「どういう症状が当てはまりますか?」「どう対処したら良さそうですか?」「工夫できそうなことはありませんか?」などヒントを出しながら、作成していただきます。
発表会の成功を目標としながらも実は、資料作りという過程を通してご自身を振り返り、障がいや他者との向き合い方を見直す作業でもあります。
いよいよ発表会がスタート!
ほどよい緊張感の中、キリリといつもと違う表情で発表されていました。
「あの日、落下した左腕」のタイトルに乗せ
ドキドキ…質問に答えています
司会者からも激励
発表が終わり、4名のみなさまはほっとされていました。
「みんな、さまざまな事情や困難があってここ(にじ)にいることがわかった」「他の方の発表の組み立てやスライドの工夫を見習いたい」「他の方の説明がわかりやすくて良かった」などとお話されていました。
にじスタッフ以外からも質問がありました
準備に3カ月ほどかけ、みなさま苦労されたと思いますが、大きなイベントを乗り切りました。
どの発表もその方らしさがありとても素晴らしい発表でした。
みなさまが苦労して作成した今回の資料は、面接や就職の際に職場の方にお渡しして、障がいを理解してもらう大きな一助になっています。