障害者支援施設「にじ」の自動車運転再開支援について、3回シリーズでご紹介しています。
2回目の今回は、1回目でご紹介した、「自動車訓練開始前チェック表」をクリアした利用者さまに受けていただく、当法人の回復期リハビリテーション病棟の自動車運転評価についてご紹介します。
~回復期リハビリテーション病棟での自動車運転評価~
障害者支援施設「にじ」では、当法人の回復期リハビリテーション病棟での自動車運転評価に準じて自動車運転再開支援をおこなっています。
まず医師による診断がおこなわれ、当法人で作成した適応基準(①家族の同意、②説明内容を理解できる、③けいれん発作がないなど)をもとに適応を判断します。
自動車運転支援パンフレット
自動車運転評価の流れ
「適応あり」と診断された場合は机上評価として、神経心理学的検査、シミュレーター検査を実施します。その後、実車評価として、敷地内にある自動車運転練習場で実際に自動車を運転していただきます。
ハンドルやペダル操作、交通法規に沿った走行が可能かなど、細かな項目を確認し、さらに練習場内で複数台の自動車を併走させた状況でも評価をおこないます。この評価結果をもとに、総合的に医師が適応を判断します。
「運転可能」と判断された場合は、医師が作成した診断書及び意見書を持って、運転免許センターまたは警察署がおこなう、安全運転相談にて自動車運転可否の判断を受けます。
次回は、運転免許センターの安全運転相談と無事に免許更新を終えた利用者さまのその後についてご紹介します。