昨年12月、別府市美術館の2階で「アール・ブリュットの芽ばえ展」が開催されました。
今回は、障害者支援施設「にじ」から、個人作品・共同作品合わせて15点を出展しました。

オープニングセレモニーでインタビューを受ける様子
インタビューでは、クロスステッチで丁寧に仕上げたクッションやバッグ、レザークラフトで作った財布やペンケース、眼鏡ケース、作者の名前が入った表札など、さまざまな作品を前に、その魅力や工夫した点について紹介しました。

レザークラフトで伝統模様を表現した利用者さま
レザークラフトの大きな魅力は、のっぺりとした一枚の革が、刻印を用いた技法によって様々な模様を浮き上がらせる点です。
数十種類ある刻印を組み合わせることで、伝統模様を再現することもでき、デザインのアイデアは無限に広がります。
また、染色は塗料を塗って乾くまでどのように発色するか分からず、その「未知の世界」も楽しさの一つとなっています。

四つ畳折りでかごバッグを制作した利用者さま
クラフトバンド手芸では、四つ畳折りという技法で編み上げたかごバッグを出展しました。
編み方やバンドの種類によって表情が変わるのが魅力で、仕上げにタッセルを付けたことで、より可愛らしい作品に仕上がりました。

初披露となった牛乳パックアートやきめこみパッチワークの作品
初披露の作品として、牛乳パックでボールを作り、それらを繋げてハートの形にした作品が会場の注目を集めていました。
また、きめこみパッチワークを取り入れた、カラフルなりんごが並んだ作品や、おめかししたカバの作品などは、水彩画や油絵とは異なる不思議な魅力が印象的でした。
絵手紙の作品は、作者が選んだ詩と、それに合わせた味わいのある絵が魅力的でした。

どの作品も、リハビリの一環としておこなっている「にじ」の訓練の中で培われた、丁寧な仕事ぶりが生かされていました。
今後も、創作活動を通して、利用者のみなさまの達成感や自信、作業能力の向上が、地域生活や就労に活かせるよう支援していきたいと思います。
