WHO(世界保健機関)では、毎年5月5日前後に、感染対策の基本である「手指衛生」に関するグローバルキャンペーンを展開しています。
今年のメインテーマは、
「It might be gloves, it’s always hand hygiene.」
(手袋は必要な時もある、でもいつも必要なのは手指衛生)
です。
必要以上に手袋が使われている現状を見直し、正しい手指衛生の実践を促すことを目的として、啓発ポスターも作成されています。
別府リハでもこの取り組みにあわせて、WHOのポスターを掲示しています。

ポスターには、理事長をはじめとする幹部職員も登場しています。
また、トイレ等に掲示している手指衛生の手順ポスターについても、WHO式のものへと変更しました。
グーチョキパーのメロディにあわせて手順を覚えられる工夫もされています。
感染対策の基本は、やはり「手指衛生」です。
今後も別府リハでは、感染対策に継続して取り組み、患者・利用者のみなさまが安心して過ごせる環境づくりに努めてまいります。
先日、新採用職員を対象とした、医療安全と感染管理についての研修をおこないました。
令和7年度は、7名が受講しました。
はじめに、感染管理について「標準予防策」を中心に、明日から実践できる感染対策を学びました。
また、個人防護具の着脱手順の確認では、実際に着脱しながら実施しました。

つぎに、医療安全の基礎、医薬品・医療放射線・医療機器の安全管理についての研修をおこないました。
医療安全では、「ひとは誰でも間違える」というヒューマンエラーの基本的な考え方について学びました。
あわせて、当法人でのインシデント報告システム等について確認しました。

医療安全と感染管理は医療と福祉の基盤となるものです。
今後も別府リハでは、医療安全と感染管理についての研修を継続的におこない、患者・利用者のみなさまが安心して過ごせるような環境作りに努めてまいります。
2024年、心新たに現場の職員から提出いただいた医療安全・感染管理に関する標語の掲示をはじめました。
毎月、心のこもった、とっておきの1句が掲示板に色を添えます。

医療安全・感染管理室では、今後も現場の職員と協働しながら、患者・利用者のみなさまが安心・安全な入院生活をお過ごしいただけるよう、支援してまいります。
11月22日(金)に「令和5年第2回感染管理研修会」を開催しました。今回の講師は診療部の高橋健医師です。
高橋医師は「ICD(インフェクションコントロールドクター)」という感染制御の専門家の資格をお持ちです。
「ワクチンについて」というお題で講演していただきました。
「独眼竜と呼ばれた伊達政宗が右眼の視力を失った理由は、天然痘という感染症であった。」「仮面や付簿黒(つけぼくろ)はなぜ生まれたか?」など感染症やワクチンの歴史からお話くださいました。

講演風景

上映会風景
研修会後のアンケートでは 「先生の話が面白くて引き込まれました」という声が多く寄せられました。
ワクチンについては、メリットよりもデメリットのほうが大きく見えてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の研修では、様々なワクチンの効果と副作用について説明していただきましたので、不安や疑問が解消されて、理解が深められたと思います。
今後も患者・利用者のみなさま、職員の感染予防のために、定期的に研修会を開催していきます。