別府リハの広い敷地には、四季折々の様々な樹木が植えられており、利用者さまや職員の目を楽しませてくれます。
障害者支援施設「にじ」の職員用駐車場には、5~6mほどに成長した大きなユッカの木があります。
猛暑が続いた令和7年8月、このユッカが白い花を咲かせました。
勤続20年の間で、初めて目にする光景です。
ユッカは「青年の木」と呼ばれ、仕事運の向上に効果があるといわれています。
花言葉は「颯爽」。
私たちも、颯爽と日々の仕事をこなしていきたいものです。

また、「にじ」の農園芸休憩室の裏には、植えてから8年目を迎えたイチジクの木があります。
今年もたくさんの実をつけました。
花言葉は「豊富」。
物価高に悩まされる昨今ですが、心豊かに過ごしていきたいと思います。

温室には、長い間枯れずに元気に育ち続けるサボテンがあり、いつも青々とした姿で私たちを和ませてくれます。

そのほかに大葉やバジルも栽培しており、種をまいてから1~2か月で収穫期を迎えます。
現在ちょうど収穫の時期を迎え、私たちの食卓に香りと彩りを添えてくれています。


まだまだ残暑が厳しく屋外に出るのが難しい毎日ですが、少し目を向けてみると、さまざまな植物たちがそれぞれの姿で、私たちを楽しませてくれます。
障害者支援施設「にじ」では、日頃から暑い中、一生懸命に訓練に取り組まれている利用者さまにリフレッシュしていただけるよう、毎年恒例の夏祭りを開催しました!
景品釣りゲームでは、苦戦しながらも狙いを定めてチャレンジ!
釣れた景品は獲得でき、大盛り上がりでした。

缶クラッシャーゲームは、缶のタワーにボールを投げ、すべて倒せたら景品ゲット!
利き手ではない方の手を使い上手に投げられる利用者さまもいて、訓練の成果が発揮されていました。

ビンゴが成功したら景品がもらえる輪投げ。
ビンゴ達成は難しかったものの、皆さん真剣に楽しんで取り組まれていました。

食堂では、「涼」を感じていただくため、トッピングにアイスの実やお菓子を添えた「かき氷」を提供。
暑さを忘れて、ほっとひと息つける時間となりました。

そして、今回の夏祭りでは、職員3名が仮装して登場。
日頃の真面目な姿からは想像できない装いに、利用者さまも大盛り上がりでした!

毎年恒例のにじ夏祭り。
今年も大盛況で、利用者さまのたくさんの笑顔を見ることができ、職員も一緒に楽しむことができました。
来年はどんな催し物を準備しようか…今から楽しみです!
障害者支援施設「にじ」では、七夕にちなんで、利用者のみなさまと一緒に七夕レクリエーションをおこないました。
今回のレクリエーションでは、「風鈴作り」に挑戦しました!

紙コップとプラスチックコップ、それぞれの素材を使った2種類の風鈴をご用意し、利用者の方にお好きな方を選んでいただきました。

色とりどりのシール、マジック、ビーズなどを使って、みなさま思い思いのデザインに仕上げてくださいました。
中には短冊に格言を書いて吊るす方もいらっしゃり、個性豊かな風鈴がたくさんできました。

完成した風鈴は、施設の廊下や窓辺に飾られ、優しい風が吹くたびにチリンチリンと涼やかな音色を響かせています。


「きれいにできたね!」「楽しかったね♪」と、利用者さま同士の会話も自然と弾み、和やかなひと時となりました。

「にじ」では今後も、季節を感じられるイベントを大切にしながら、楽しく過ごしていただける取り組みを続けてまいります。
障害者支援施設「にじ」では、「テレビ体操」という新しい訓練をはじめました。
大きな画面に映し出された体操動画を見ながら、手足や体幹の運動、ストレッチをおこなうもので、柔軟性や筋力の維持・向上を目的としています。
このようなメニュー表をもとに、目的に応じた運動を選んで取り組みます
大画面の映像を見ながら、ゆっくりと体を動かしていきます
週一回のペースで実施しており、継続することで、自主訓練として定着することを目指しています。
動画のおかげで、動きのポイントが視覚的にわかりやすく、利用者さまも正しい姿勢や動作を習得しやすいようです。
動画を見ながら、みなさん丁寧に体操を実践されています
つま先を上げて、しっかりストレッチ
良い姿勢を保ちながら参加されています
毎回一生懸命に取り組まれる姿が印象的です。
およそ30分間、頭の先からつま先まで意識を向けながらおこなうと、見た目以上にしっかりとした運動になります!
運動のあとはすっきり笑顔に。いい表情がそろいました!
今後も「にじ」では、楽しみながら健康維持につながる活動を取り入れ、利用者さまの生活をサポートしていきます。
大分県日出町にあるこちらの会社は、車椅子ユーザーの方や、知的・精神障害などさまざまな障害のある方が就労されています。
なんと障害者雇用率は62.8%。
障害者支援施設「にじ」でも、身体障害や高次脳機能障害を抱えながら就労を希望する方が多くいらっしゃいますが、「障害を抱えて働く」とは実際どのようなことなのか、イメージが湧きにくいものです。
そこで今回は、実際に働く現場を見ることで、より具体的な目標をもって訓練に取り組むことができるように、5名の利用者さまと一緒にお伺いしました。
まず会社の概要をお聞きした後、部品製造、データ領域業務など、さまざまな部署を見学しました。
初めて見る職場環境に、利用者さまも興味津々。
見学を案内してくださった社員の方のお話に、熱心に耳を傾けられていました。
エントランスホールにて、会社概要をお聞きしています
障害がある方とない方が隣同士で協働することで誰もが能力を発揮しやすい環境づくりや、握力の弱い方でも車椅子を駆動しやすい緩やかなスロープ、トレーニングジムやカウンセリングルームといった心身の健康をサポートする設備など、社員の方一人ひとりに配慮された職場環境でした。
休憩時間には、楽しそうに談笑される社員の方々の姿が、とても印象的でした。
車椅子の方でも負担の少ない、緩やかなスロープ
見学を終え質問中。「就業時間は?」「初任給は?」「通勤はどうされている?」
見学を終え、利用者さまからは、
「車椅子の方が実際に働く姿を見ることができて、とても参考になった」
「障害のある方もない方も一緒に働いていて、いい意味で“普通”だった!」
「会社の雰囲気が明るくて良かった」
などの感想が聞かれました。
これから就職を目指して訓練に取り組む利用者さまにとって、とても良い刺激になったようです。
ホンダ太陽株式会社の皆さま、このたびは温かく迎えていただき、誠にありがとうございました。
最後に記念写真を撮りました

改造を終えたAさんの車両。Loopのスタッフの方から教わります
障害者支援施設「にじ」で就労移行支援の訓練を終え、令和元年9月より復職されたAさん。
けがをする前に購入されていた自動車では車いすの積み込みが難しいため、ご家族の送迎で通勤されていました。
しかし、今後のことを考え、ぜひ自分で運転して通勤できるようになりたい!ということでご相談いただき、就労定着支援センターで支援することとなりました。
まず、車いすを変更するか改造車にするか、ご自分で通勤できるようになるための方法を一緒に考えていきました。
そして、福祉車両のカスタマイズなどをおこなっている株式会社Loop様に相談にうかがったところ、車いすはそのままで、車にリフトをつけることで積みこみができるようになることがわかり、改造車を購入することになりました。
Aさんは、両手機能と両下肢に障がいがあるため、ドアの開閉やリフトの操作、車の乗りこみなど、多くの点で工夫が必要でした。
でも「一人で運転して移動ができるようにしましょう。自分たちにできることはなんでもします!」という心強い言葉とともに、Loopのみなさまがたくさんの改造と工夫を加えてくださって、ついにAさんの車両が完成!
5年ぶりの運転で不安もあるので、別府リハの自動車運転コースで、久しぶりの運転に挑戦することになりました。

車いすをつける位置を確認

リフトで車いすを吊り上げます

別府リハの自動車運転コースで練習。車いすもきれいに収まりました
練習の成果で、Aさんは車いすの積みこみもスムーズにできるようになり、5年ぶりに運転席に座ることができました。

5年ぶりに座る運転席です
雨の日の車椅子の積みこみをどうするかなど、まだ解決すべき点はあるものの、職場の駐車場についても上司の方にすでに相談し、通勤できる日はもうまもなくです。
障がいを持ちながら働きつづけようとすると、さまざまな課題に直面して、立ち止まってしまうこともあります。
わたしたちはこれからも、利用者のみなさまと一緒に考えて課題を一つひとつ乗り越え、前に進めるよう支援していきます。