地域でしあわせに生活をつづけるためのサポートを
外来リハビリテーションは、回復期リハビリテーション病棟や急性期病院を退院された後に日常生活での不自由を感じている方、職場への復帰をめざしたい方などを対象にご提供する、通院でのリハビリテーションです。別府リハの外来リハビリテーションでは、リハビリテーション科専門医による診察・処方ののち外来リハビリスタッフによるリハビリテーションをおこない、住みなれた地域で、みなさまが安心して生活していくためのサポートをいたします。
目次
外来リハビリテーションの対象疾患
脳血管疾患等リハビリテーション(Ⅰ)
疾患名
脳出血、脳梗塞、くも膜下出血、脊髄損傷、パーキンソン病 など
対象となる要件(日数)
原則、発症・手術から180日以内の方※
運動期リハビリテーション(Ⅰ)
疾患名
腕や足の骨折、関節の変性疾患、末梢神経損傷 など
対象となる要件(日数)
原則、発症・手術から150日以内の方※
脳血管疾患等リハビリテーション(Ⅰ) | 運動器リハビリテーション(Ⅰ) | |
疾患名 | 脳出血、脳梗塞、くも膜下出血、 脊髄損傷、パーキンソン病 など |
腕や足の骨折、関節の変性疾患、 末梢神経損傷 など |
対象要件 (日数) |
原則、発症・手術から180日以内の方※ | 原則、発症・手術から150日以内の方※ |
※医師が必要と認める場合、これらの日数を超えてリハビリテーションを実施することがあります。くわしくはリハビリテーション外来にお電話にてお問い合わせください。
リハビリテーション科専門医による診察
脳血管疾患、整形疾患などのリハビリテーションについて、リハビリテーション科専門医が診察をおこない、理学療法、作業療法、言語聴覚療法の中から、お一人おひとりに必要なリハビリテーションを処方します。
診療科
リハビリテーション科
※内科外来についてはこちらをご覧ください
診療内容
- 脳血管疾患等のリハビリテーションについて
- 運動器ののリハビリテーションについて
診療時間
月~金曜日 ※土・日・祝日は休診
(午 前)8:30~12:00
(午 後)13:30~17:00
※診察は予約制です。
月曜日
午前
〇
午後
〇
火曜日
午前
〇
午後
〇
水曜日
午前
〇
午後
〇
木曜日
午前
〇
午後
〇
金曜日
午前
〇
午後
〇
土曜日
午前
―
午後
―
日曜日
午前
―
午後
―
時間帯 | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | 日曜日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
8:30~12:00 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ― | ― |
13:30~17:00 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ― | ― |
外来リハビリテーションでできること
受けられるサービス
理学療法
ご自宅での移動にお困りの方には、理学療法で、電気治療も取り入れた歩く練習をおこないます。
作業療法
日常生活でもっと手を使えるようにしたい方のために、作業療法で、麻痺した側の手で道具をあつかう練習をおこないます。
言語聴覚療法
失語症や構音障がいなどでお困りの方には、言語聴覚療法で、周囲の方とのコミュニケーションを楽にする練習をおこないます。
別府リハの外来リハビリテーションの特色
別府リハの外来リハビリテーションでは、リハビリテーション専門医の処方にもとづき、外来リハビリテーションスタッフがみなさまの悩みやご要望をお聞きしながらさまざまなリハビリテーションをおこないます。また、ご自宅でもできるリハビリテーションについてもご提案し、住みなれた地域でみなさまに安心して生活していただけるようサポートしていきます。
1. 装具についてのご相談
主に脳血管疾患の後遺障害として片麻痺のある方で、歩行などを補助する装具(下肢装具)を利用されている方や歩行などに支障を感じている方へ、リハビリ専門医や理学療法士、作業療法士が装具の現状確認や、装具の提案をおこないます。
▼このような方が対象です
- 現在装具を利用されている方
- ・装具の破損や装具が摩耗した
- ・装具装着時に痛みを感じる
- ・長い期間おなじ装具を利用している
- 現在装具を利用していないが、歩行等に支障を感じている方
2.高次脳機能障がいのリハビリテーション
▼高次脳機能障がいとは
人間の脳には、身体を動かす機能や視覚や聴覚などの感覚に関する機能のほかに、言語に関する機能や記憶に関する機能、また、記憶や感情に関する機能などの“高度な機能”を有しています。
病気や事故などにより脳にダメージを受けると、この高度な機能が正常に働かなくなって日常生活や社会生活に支障をきたす場合があり、このような障がいを「高次脳機能障がい」と呼びます。
高次脳機能障がいは外見では判断しにくく、ご本人の高次脳機能障がいに対する認識も低いことが多いため、周囲の理解が得られず、トラブルに発展するケースもあります。
▼高次脳機能障がいのリハビリテーション
外来リハビリテーションでは、面接や脳画像・神経心理学的評価によって、高次脳機能障がいの診断をおこないます。診断後は、病状に応じて外来リハビリや社会資源を提案し、安心して地域生活が送れるよう支援します。 また就学や就労などの社会参加も実現するようお手伝いします。
- 当センターは大分県の高次脳機能障がい支援拠点機関です。くわしくは、こちらをご覧ください。
3. 摂食・嚥下障害のリハビリテーション
食べること・飲み込むことでお困りの方(摂食・嚥下障害)に対して、リハビリ専門医や言語聴覚士など摂食・嚥下障害の専門スタッフが多角的に摂食・嚥下(食べる・飲み込む)の状態を評価し、適切な食事姿勢や食形態、訓練方法のアドバイスをおこないます。
4.ニューロリハビリテーション
▼ニューロリハビリテーションとは
「ニューロ(神経)リハビリテーション」は、脳神経科学を応用した新しいリハビリテーションです。脳卒中(脳血管疾患)などによる手や足の麻痺は、以前は回復がむずかしいといわれてきました。しかし、からだに運動の指示を出す「脳のメカニズム」にも目を向けたことで、近年では、麻痺した手や足の機能改善を図れるようになりました。ニューロリハビリテーションでは、「食事をする」「歩く」など目標とする動作の中で繰り返し麻痺した手や足の練習をすることで脳の機能にはたらきかけ、麻痺した手や足の機能の改善をめざします。
▼ニューロリハビリテーションの種類
ボツリヌス療法、電気刺激、促通反復療法、CI療法(麻痺した手の積極的な使用)
▼このような方が対象です
- 麻痺した筋肉を柔らかくしたい
- 日常生活でもっと手を使えるようにしたい
- 麻痺した手足を少しでも改善したい
- 簡単な装具に変更したい
- 介護の負担を軽減したい
- 痙縮(筋肉のつっぱり)による痛みを和らげたい
外来リハビリテーションの流れ
<ステップ1>
- ご自宅の生活でお困りな方やその支援者、他の医療機関からのご紹介の方
まずはリハビリテーション外来にお電話にてご相談ください。リハビリテーションの必要性を検討し、結果を電話でお知らせします。 - ご入院中の方
ご入院中にご本人から外来でのリハビリテーションへのご希望があった場合や、担当リハビリスタッフが外来でのリハビリテーションが必要と考えた場合は、担当リハビリスタッフから主治医へ相談します。その後、主治医が外来リハビリテーションの必要性を検討します。
<ステップ2> 医師による診察、リハビリの処方
理学療法、作業療法、言語聴覚療法の中から、個々に必要なリハビリテーションを主治医が選択し、処方します。
<ステップ3> リハビリの予約
毎回のリハビリテーションは予約制です。初回の来院日時は電話でご相談のうえ決め、2回目以降については初回来院時に決定します。
<ステップ4> リハビリ開始、初期評価
まず、身体機能や日常生活の様子について評価をおこなって、お一人おひとりに合わせたリハビリテーションを計画し、リハビリテーションの目標や終了のめやす、治療時間、通院頻度をご提案します。また、ご自宅で自主トレーニングできるようサポートします。
- 予約日には予約時間の15~20分前に本館総合受付にお越しいただき、診察券を受付にお渡しください。その後外来の受付にお越しください。
- 月初めの予約日のみ、保険証が必要です。
<ステップ5> 再評価
3か月ごとに再評価をおこない、リハビリテーションの目標や終了の時期、通院頻度を再検討します。
<ステップ6> リハビリ終了
在宅で生活するうえでの留意点や自主トレーニングをご提案します。引き継ぐ施設・機関がある場合は、スムースに移行できるよう情報提供いたします。
料金について
脳血管疾患等リハビリテーション(Ⅰ)
20分(1単位)・・・735円(3割自己負担の場合)
運動期リハビリテーション(Ⅰ)
20分(1単位)・・・555円(3割自己負担の場合)
料金のみかた
- たとえば「脳血管疾患等リハビリテーション」で言語聴覚療法40分(2単位)と作業療法20分(1単位)をおこなった場合、合計60分(3単位)ですので、3割自己負担の方の場合、料金は2,205円となります。
- 上記の料金に加え、別途診察料等が追加されます。
よくある質問
(外来リハビリテーション)
以下の方で、医学的に外来リハビリの必要性を医師が判断した場合にお受けになることができます。
■回復期リハビリテーション病棟を退院された方。
■脳梗塞・脳出血・くも膜下出血・頭部外傷等(発症・手術から180日以内の方)
■骨折、人工関節置換術、変形性関節症、脊椎疾患等(発症・手術から150日以内の方)
■脳や脊髄の損傷により、後遺症として手足などに障がいがのこり、日常生活や社会生活に支障が生じている方
■病気や事故のあとで、言語や注意・記憶などの後遺症により日常生活に支障をきたしている方
■嚥下(食べること・飲み込むこと)に悩みがある方
くわしくはお問い合わせください。
脳出血や脳梗塞といった脳血管疾患、いわゆる脳卒中後の方のご利用が多いです。
ご利用可能です。円滑に開始するために、現在ご入院中の病院の医療ソーシャルワーカーを通じてご連絡ください。
■脳梗塞・脳出血・くも膜下出血・頭部外傷等(発症・手術から180日以内の方)
■骨折、人工関節置換術、変形性関節症、脊椎疾患等(発症・手術から150日以内の方)
など、症状によって利用期間は異なります。くわしくはお問い合わせください。
3か月間に限り、併用が可能な場合があります。くわしくはお問い合わせください。
マッサージはおこなっておりません。
※外来リハビリテーションの内容について、くわしくはこちらをご覧ください。
お問い合わせ先
下記まで気軽にお問い合わせください。
外来担当
0977-67-5888
月曜日~金曜日 8時20分~12時00分、13時00分~17時20分