高次脳機能障がいとは
人間の脳には、身体を動かす機能や視覚や聴覚などの感覚に関する機能のほかに、言語に関する機能や記憶に関する機能、また、記憶や感情に関する機能などの“高度な機能”を有しています。
病気や事故などにより脳にダメージを受けると、この高度な機能が正常に働かなくなって日常生活や社会生活に支障をきたす場合があり、このような障がいを「高次脳機能障がい」と呼びます。
高次脳機能障がいは外見では判断しにくく、ご本人の障がいに対する認識も低いことが多いため、周囲から理解が得られずトラブルに発展するケースもあります。
脳卒中や交通事故などの後、以前と違い「怒りっぽくなった」「忘れっぽくなった」「意欲がなくなった」などの症状があれば高次脳機能障がいの可能性があります。
主な原因
脳血管障がい
脳梗塞や脳出血、くも膜下出血、もやもや病などによるもの。
頭部外傷
交通事故や転倒・転落事故などによるもの。
感染症
ウィルス性脳炎や結核性髄膜炎などの感染症によるもの。
低酸素脳症
溺水や窒息、ぜんそくの発作などによるもの。
脳腫瘍
原発性脳腫瘍や転移性脳腫瘍などによるもの。
その他
変性疾患や正常圧水頭症、ビタミン欠乏、アルコール依存症など。
高次脳機能障がいに関するくわしいことは、こちらのパンフレットをご参照ください
大分県ホームページ内ハンドブック「高次脳機能障害支援ハンドブック」
高次脳機能障がいに
関する相談支援
高次脳機能障がいに関するご相談やお問い合せについては、高次脳機能障がい相談支援コーディネーターが対応いたします。 ご本人やご家族のみならず、高次脳機能障がいに関することであれば、どなたでもお気軽にご連絡ください。
相談支援コーディネーター
0977-67-1711(代)
障害者支援施設でのリハビリ
障害者支援施設「にじ」では、障害者総合支援法に基づき、高次脳機能障がいのある方に対し、認知リハビリテーションを中心としたリハビリをおこなっています。また、ご自身の障がいを理解するためのグループワークや、規則正しい生活リズムを身につけていただくためのリハビリなどをおこなっています。
外来でのリハビリテーション
高次脳機能障がいのリハビリテーションは長期的な支援を必要とする場合も多いため、別府リハでは「回復期リハビリテーション病棟」や「障害者支援施設『にじ』」でのリハビリを終えられた方を対象として、外来にてリハビリをおこなっています。また、必要な方には神経心理学的評価もおこなっています。
大分県高次脳機能障がい支援拠点機関としての活動
別府リハは、大分県の高次脳機能障がい支援拠点機関のひとつとして、高次脳機能障がいのある方への支援や、高次脳機能障がいの方の相談や支援をおこなう機関(市町村窓口や保健所、医療福祉施設、教育現場など)への支援などをおこなっています。 また、大分県民の皆さまに高次脳機能障がいについて理解を深めていただくための啓発活動として、研修会の開催やリーフレットの配布などをおこなっています。
高次脳機能障がい支援拠点機関としての活動をとおして、別府リハは高次脳機能障がいのある方々の支援ネットワークの構築・拡充をめざしています。
高次脳機能障がい支援拠点機関相談状況の報告
大分県高次脳機能障がい支援拠点機関としての活動に関する実績をまとめました。