自動車は、通勤や買い物など生活する上で大切な道具であり、活動範囲も広がる大変便利な乗り物です。
しかし、判断や運転操作を誤ると一瞬で“走る凶器”ともなり、事故を起こした場合は、障がいのあるなしにかかわらず責任を負わなければならないことも事実です。
そのため、障害者支援施設「にじ」ではみなさまの安全なカーライフを第一に考え、「もう一度運転したい」という気持ちに寄り添って自動車運転再開までの支援をおこなっています。
自動車運転再開のご希望がある利用者さまに対し、「にじ」でおこなっている支援について3回シリーズでご紹介いたします。
~にじ自動車運転相談会~
初回は、「にじ」で毎月1回開催している「にじ自動車運転相談会」についてです。
ここでは、独自に作成した「自動車訓練開始前チェック表」(別表1参照)を用います。
生活面で介助を受けていないか、2年以内にてんかん発作がないか、視力検査の確認が必要ないか、ご家族の同意があるかなど、チェック表を通して現状をご自身で把握していただくことが大きな目的です。
ここで取り組むべき課題が明確となり、「入浴の自立」や「屋外歩行の自立」などを目指し、改めて訓練に意欲的に取り組む利用者さまが増えています。
にじ自動車運転相談会の様子
※チェック表一部抜粋
次回は「自動車訓練開始前チェック表」をクリアした利用者さまに受けていただく、当法人の回復期リハビリテーション病棟の自動車運転評価についてご紹介します。