10月から就職が決まったAさん。単身生活が始まる2か月前から、「体操」訓練を始めました。
1つ目は、「床からの立ち上がり」訓練です。一人暮らしのため、万が一転倒しても一人で立ち上がらなくてはなりません。
床に座り込み、何度も何度も立ち上がりをおこない、体で覚えていきます。今では近くに掴まるものがなくても立ち上がることが可能となりました。
何度も何度も繰り返しおこないます
2つ目は、「階段昇降」訓練です。「にじ」入所中は、施設内がバリアフリーのため、段差のない環境での生活でした。これからの地域生活では、ちょっとした段差はいくらでもあります。
体の動かし方、体重移動など、これも体で覚えていきます。手すりがあるところは必ず使うようにお伝えしました。
手すりをしっかり掴みます
3つ目は、「体のメンテナンス」を自分でおこなう訓練です。就職後はリハビリを受ける時間がほとんどなくなります。
仕事では、特に片麻痺の後遺症のあるAさんにとって、非対称の姿勢での業務を続けることとなります。麻痺側の手足や腰など、ご自身でストレッチをする習慣をつけておきます。
資料を見ながら覚えます
10月になり、Aさんの仕事がスタートしました。約4年ぶりの社会復帰です。「にじ」の「体操」訓練を思い出し、体調に気をつけて業務に励んでくださいね!
就職後の様子