障害者支援施設「にじ」で就労移行支援を利用されて復職に向けた準備をおこなっていらっしゃるB様。
いよいよ職場である「社会福祉法人 一燈園」様で実習をさせていただくこととなりました。
今回はその様子をお伝えします。
仕事に戻りたい!その一心で続けたリハビリ
右手のみを使ってお茶をいれていきます
合間を縫って空いた食器を洗います
B様は約2年半前に脳出血を発症されて、左側の手足に麻痺が残りました。
それから今日に至るまでの間、仕事に戻りたい一心でリハビリに励んでこられましたが、その道のりは決して順調ではありませんでした。
ご自身が腰や膝を痛めたりご家族が体調を崩されたりと、復職に向けたリハビリを中断せざるを得ない出来事もありました。
それでも、B様は懸命に前に進みつづけ、ついに今回、職場で仕事をさせていただくところまで来ることができました。
「ひとりのスタッフとして見ています」の一言がうれしかった
モップがけをおこないます
今はこまめな消毒がとても大切。手すりをていねいに拭いていきます
麻痺のあるB様は、以前のように速く歩くことはできません。
作業も右手だけでおこないます。
それでも、以前働いていらした時のことを思い出し、「今の自分にできること」をご自身で考えて取り組まれました。
おしぼりも右手だけでたたみます
ほかのスタッフが忙しく走りまわる中、焦らずご自身のペースでできる雑用をていねいにおこなっていると、上司の方から「ひとりのスタッフとしてBさんのことを考えています。ぜひこれもやってみて!」と声をかけていただいたそうです。
そんなちょっとしたひとことが本当にうれしかった、とB様は話してくださいました。
11月にいよいよ復職します!
B様は11月にみごと復職を果たされます。
いつも前向きで、楽しいことを見つけ、大きな声で笑う姿がとても素敵なB様。
これからの生活や仕事で大変なことがあっても、きっと笑顔を絶やさず、職場である施設の利用者様に元気を与えていかれることと思います。
わたしたちはこれからもB様を応援していきます!