就職試験に向け、Oさんは勉強を重ねていました。
障害者支援施設「にじ」の就労移行支援で再就労に向けて頑張っておられる、利用者のOさん。11月にオムロン太陽の職場実習を2週間行い、1月には就職試験を受けることになりました。
ここに至るまで、Oさんは就職に向け、様々な準備に取り組んでこられました。
就職試験といえば、まず必要なのは履歴書と職務経歴書。まだお若いOさんにとって、履歴書は経験があっても、職務経歴書ははじめて書くものです。前のお仕事でがんばっていた自分、成し遂げてきたことなどをふりかえり、確認しながら書き進めていきました。企業概要なども調べて、志望動機も自分自身のことばで表現しました。
試験勉強のための参考書を傍らに置いて、履歴書や職務経歴書を書いていくOさん。
つぎは筆記試験の勉強です。学生以来の数学は、思い出すのがなかなか大変でした。
そうしてとうとうやってきた試験当日。
試験当日、オムロン太陽のロゴマークの下で記念撮影。成果を発揮できるようがんばります!
Oさんはスーツに身を包み、オムロン太陽に向かいました。面接と適性検査、筆記試験と、試験は長時間にわたりましたが、Oさんは「ここで働きたい!」という一心でがんばりました。
そして1週間後。
Oさんのもとには「合格」の連絡が!これまでの努力が報われた瞬間でした。
4月からはあらためての社会人です。
「最後に生き残るのは、最も賢いものではなく、最も上手く変化に適応したものである。」とはかのダーウィンの名言ですが、Oさんはまさにこの言葉がぴったりあてはまるように、けがで車いすユーザーになってもどんなことも柔軟に受けいれ、リハビリも就労の訓練も黙々と、本当にまじめに続けていらっしゃいました。
これからの新しい生活でも大変なことがあるかもしれませんが、Oさんならば、強くたくましく、柔軟に過ごしていかれると信じています。
Oさん、就職試験の合格、本当におめでとうございました!
- 障害者支援施設「にじ」では、今年度、就労移行支援を受けていらっしゃる利用者のみなさまの約6割が一般就労・復職をかなえていらっしゃいます。
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